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諦めの医療

この話を書くのは気が引ける

思い出すだけで情けなくなるから。



でも、がん治療の新しい道でいただいたコメントをきっかけに

がん治療の新しい道を書くに至った

最大の影響を及ぼした患者様についてコメントしたいと思う。



最初に言っておきますが、

内容によっては個人情報にふれてしまうかもしれないので

できるだけ

個人を断定できないように

一部事実を曲げて書かせて頂きます。



この患者様は、すでに他界されました

残念ながら

最後のときを

目にすることは出来ませんでした

僕が、遠く海の見える町で

研修しているときに息を引き取ったようです。。




その患者に初めて出会ったのは

外科の研修が始まって1週間も経たない頃でした。


入院病名は「膵癌(の疑い)」でした。



ただ、今回指摘され手術目的で入院されたわけではありません。




彼が「膵癌(の疑い)」と診断されたのは数年前になります。

そのころから順に話をしていきます。




数年前、黄疸が出たために内科を受診され

検査したところ

CA19-9が2000U/ml以上を示しました。(CA19-9は腫瘍マーカーの一種で正常値は約40U/ml以下です。)


2000U/ml以上の値とはどういうことか

臨床検査データブックなどで確認すると


100~1,000U/mL(高度増加)
[高頻度]膵癌,胆道癌,卵巣癌,進行消化管癌,進行肺癌 
[可能性]胆石症,胆管炎,卵巣嚢腫,気管支嚢胞,気管支拡張症


と書かれています。

1001以上のことは…コメントされていない(もう言及する意味がないからでしょう)。


このような場合、経験上悪性疾患であることはほとんど間違いない


そこでさまざまな検査を行った。

画像上に明らかな所見は認めなかったが

下された診断は「膵癌」でした。




そこで、手術の可能性を考慮され

その時点で内科から外科に転科されました。


外科でも同様に「膵癌」と診断された。


しかし、CA19-9が1000以上の場合

まずは抗癌剤を使用した方がよいと判断され

抗癌剤治療を行ったようです。


使用薬剤は塩酸ゲムシタビン(ジェムザール)でした


ジェムザールを使用してから

黄疸も改善し、CA19-9も徐々に下がりました。


定期的に抗癌剤治療を行う以外は

普通の生活を送ることができるまで回復されました。


最終的にはCA19-9は50代まで低下したのです。


そこで手術を行うかどうか相談されたそうですが

当然、手術適応のないような状態だったことと

画像検査では腫瘍が元々どこにあるのかわからなかったことから

抗癌剤の継続を希望されました



順調に見えていた抗癌剤治療が

一転してCA19-9が徐々に上昇、

それに加え、腎機能障害を認めてきました。ジェムザールの副作用です。



効果は薄いかもしれないが

今のまま継続するよりはと5-FUへと変更された。


しかし…予想通り


さらにCA19-9は上昇し

再び黄疸を認めるようになり

入院が決定しました




そのときに僕は彼と出会ったのです。



相変わらず画像では異常病変を認めません。

放射線の専門の先生とも何度話をしても見つからないのです。



しかし…CA19-9はさらに上昇していました…

その値…4000U/ml以上!!


とても手術適応と考えられない。


診断すらしっかりついてないのですから

取りあえず、黄疸改善のためにERCPを行うが

ワイヤーが上昇せず…失敗。。


PTCDを行おうとエコーで何度も穿刺できないかと確認するができず…


その間も日に日に黄疸は進行する。。



毎日、彼とそのご家族といろいろな話をしていた。




そして、ついに出た結論が



「先生、手術中に死んでも良いから手術してくれ。

 どうなっているか、わからないから開けて覗いてくれ。」


彼からの言葉でした。



そして、手術へ…


手術開始し、腹膜を開けた瞬間から

腹膜播種が顔を見せる。


その上、大網、膵臓、胆道、肝臓、胆嚢、十二指腸…

すべてが一塊になっていた…

(これでもCT、エコーではまったくわからないのか…)



剥離を試みようとするが…


無理。。


胆道のバイパスでもと考えるが…それも無理…


仕方がなく行った処置は、開腹経肝胆道ドレナージ…


手術は終了。。。



術後は順調で、黄疸も改善するが…

治療は何も出来ていない。。




彼と家族にはすべて本当のことを説明する。。


「もう万策尽きたかな…先生。。。」


彼の言葉でした。





それから…いろいろな文献を漁るが

当然の如く有効性を認める治療法は存在しない。



可能性のある治療法も専門医に話を持っていく

「効果は期待できない」と一蹴…


漢方薬で腫瘍が小さくなるものがあると聞きつけ専門の先生に連絡までしてみた。

しかし、返事は

「そのレベルまで進行していると、
 腫瘍が少し小さくなる可能性はあるとしても
 治療効果はまずない」

と…




やってみなければ…



そんな思いもあるが、おそらく次の侵襲的な処置には耐えられるかどうかわからない状態。

誰も手を出したくないのです。

死刑執行のボタンを押すことになるかもしれないから。



そして、過ぎゆく日々に行っていたことは

ただただ点滴をしていただけ

幸い、腫瘍による痛みもないから

疼痛コントロールも必要がない。

食事と水分も普通の人の半量ならば問題なく食べれる。



でも…予後は…



そんな状態だというのに

やれることは

維持輸液。。


治療などなにもしていない…


病院なのにただただ死にゆくそのときまで待っているだけ


痛みもなく

食事も取れる

歩くこともできる

ただ…お腹から胆汁を出すチューブが出ているだけ。


入院しておく必要などない。


本人も帰りたいからと外泊する


そのたびにひどく調子を崩し退院する気を無くす。。




病院に入院しているというのに

ただ、やっていることは死にゆくときをただ待っているだけ。

治療らしい治療はなにもしてない。。

これも医療かと現実に思い悩む。。。



そのときに書いたのががん治療の新しい道です。


もちろん、他の末期患者様も同時に見ていた影響もあります。


でも、彼ほど死は明らかに目の前にある状況だけど

まったくそんな感じもなくADLも高く、意欲もあった人に何も出来ずにいる悔しさは表現できませんでした。



「医者が匙を投げたけど、○○○でガンが治りました」

そういうふうに言われてもいいから

治って欲しいと思っていた。



大概のものはプラセボ効果による免疫力の活性化が関係しているのかもしれない。

わかっていない反応をしているのかもしれない。

ただ、言えることは『医師』の立場では保険対象外のことは普通はできないということです。



そんな鬱憤と、昔読んだニュースの記憶と無料レポートに書かれていた内容と併せてがん治療の新しい道を書いてみたかったのです。




まあ、でも

『医師』として『科学者』の端くれとして

書く内容ではなかったのかも…

そうも思います。


どうしたらいいのでしょうか?

答えがまとまりません。。。
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【2007/05/09 23:59】 | 雑談 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
<<塩分調節異常 仕組み解明 | ホーム | 脳梗塞治療、水素が効果>>
コメント
母の病気が「メラノーマ」と診断された時、真っ先に思ったことは
「効果を期待できる治療法はope。放射線も抗癌剤も効果を
期待できるものではない。」ということでした。

顔の中心部を抉り取るようなopeをして、そこまでしても100%
ではなく、母の「気」を低下させることになるだけ・・・
そう判断し、抗癌剤の治療を選択しました。
ところが、望み薄だったはずの抗癌剤が効果を表し、一時的に
メラノーマが小さくなりました。
診断を受けた時点で、すでに縦隔にもメタがあり余命1年と覚悟
したにも拘らず、他界したのは4年後。

私自身、「民間療法」と言われるものに対しては「そういうもので
癌が治るものなら、病院は要らない。」と考える人だったし、経済的
にも余裕がなく試したことはありませんでした。

でも、「病は気から」なのですよね。
担当医が「これは期待できますよ。」と積極的に勧めるのは疑問
ですが、今時、ネットで調べればいくらでも「民間療法」の知識など
手に入りますから・・・
「癌」と診断された時に、すでに多くのことを調べていると思います。

ただ・・・患者や家族から「これを試したい。」と言うのは、病院や
医師を信用していないと思われるのではないか・・・という不安も
あります。
担当医から選択肢の一つとして話される分には、何の問題もないと
思いますが・・・

ずいぶん前のことですが、ある患者さんが「丸山ワクチンを使い
たい。」と申し出てきました。
効果のある・なし・・・ではなく、「丸山ワクチンを使っているのだから
大丈夫。」という心理面への影響力は見過ごすことはできないと思い
ます。

要は・・・患者さんや本人がどういう治療をして欲しいかで、それによって、
癌と向き合う姿勢が好ましい方向へと進むのであれば、どんな治療法も
効果があるのではと思えます。
【2007/05/10 03:02】 URL | 伽羅 #ZhMoB7OE[ 編集] | page top↑
伽羅さんのコメントに私も賛同します。医師としての根底は、やはり患者さんを救いたい、力になりたいという思いなんですから。
その思いは、又、患者さんに伝わるものだと思います。

そんなに、自分を責めないで下さいね。数あるブログの中で、私が楽しみに拝見さして頂いているのも、飾り気の無い言葉に患者さんを思う気持ちが伝わってくるから惹きつけられるのだと思いますよ。
【2007/05/10 08:38】 URL | 香織 #-[ 編集] | page top↑
ターミナル状態にある患者さんに、治療をしたとしてもそれの副作用で苦しんだり、効果がなかったとしたら落ち込むだけだと思います。ただ何もしないで死を待つのではなく、『その人が今一番何をしたいのか』をその人自身に聞き、その望みを叶えられるように調整していくのも立派な医療ではないでしょうか?それを叶えることで患者さん、家族は亡くなる前も後も『あの時あれができて本当に良かった』と喜ばれるのです。患者さんの検査データと向き合うのではなく患者さん自身と向き合ってあげてください。
【2007/05/10 17:23】 URL | あさ美 #-[ 編集] | page top↑
コメントどうもです。
>伽羅さん
いつもコメントありがとうございます。

本当におっしゃるとおりだと思います。

患者と本心で分かり合えた治療をしてみたいものです。



>香織さん
ブログを読んでいてくれてありがとうございます。
医療って本当に難しいとつくづくおもいます。
これから、医療系を目指している方に
医療ってすばらしいって思えるものを提供できているとは思えないときもありますが、勉強に疲れたときにでもちらりと覗いてみてくださいな。




>あさ美さん
あさ美さんの病院がどういうところか知りませんが、医師が患者と真剣に向き合えるのに検査データは最低限度の情報です。知っていて当たり前の情報です。人間ですから覚えきれないこと、間違えることもありますが少なくとも確認をして覚えようとして当然です。

だから、そんな最低限度の検査データと向き合うことなど仕事でもなんでもないです。むしろ、患者のデータも知らずに患者と接する医療従事者の方が問題あるのではないでしょうか?

それはさておき

あさ美さんの言いたいことはよくわかります。
ターミナルの方が皆さんが少なくとも死を受け入れ出来る範囲の望みを持って下されば問題はありません。
患者本人が持てなくても、家族が理解し家族なりの希望を持ってくれたらそれでもいいです。

しかし

彼と彼の家族は、僕が知っている最後まで

『仕事に復帰すること』

これだけが望みで、そのためならわずかな可能性でも挑戦したいと言い続けていました。



職人さんだった彼の意地なのでしょうか

やり残した最後の仕事ができる体力を取り戻したい!



ただ、それだけだったのです。

奥様にも

『最後の仕事をなんとかやらせてあげたい』

何度も言われました。。


そのために協力もしていただきました。。


しかし…

仕事ができるかどうかわからないけど

一端外泊の形で帰宅すると

仕事場で倒れて

ほとんど仕事が出来ずに病院に帰ってこられました。


それでも、少しでも体力があれば

再び外泊…そして…


「なんか方法ないかな…先生、もう少しだけ力が欲しいんや…」


彼の気持ちは頑なでした。




今日、上司に彼の最後の話を聞きに行きました。


僕が地域医療に行く数日前から呼吸状態が悪くなり、胸水が前よりもまして増えていました。
胸水をドレナージしたところ、膿…膿胸だったのです。
その治療をやり始めたところから僕は地域医療に出てしまったのですが、その後は状態がよくなることなく徐々に意識も低下してなくなったそうです。

家族には、すごく感謝の言葉を言われたそうです。

上司には
「望みは叶えてやれなかったけど、叶えてあげようと必死に努力する過程を認めてくれたんだろうな。おまえもよくやったよ。奥さん、おまえにもよろしくと伝えてくれって言ってたぞ。」
と言われました。


事実、最後がどうだったのかはわかりません。

ただ、あれでよかったのかな?って思っています。

ターミナルの人に治療をしても無駄だと言われるかもしれないけど、同じ状況におかれる患者に出会ったら、また、同じようにいろいろ動いてみたいと思う…



また、いらないコメントしたかな…


まあ、ここだけの話と言うことで…
忘れて下さい。
【2007/05/10 21:16】 URL | med4 #-[ 編集] | page top↑
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